【戦後70年】軍歌・戦時歌謡曲に再び脚光! CDや書籍の発売相次ぐ
「戦時歌謡曲に再び脚光! CDや書籍の発売相次ぐ」とのことで昭和ロマンを楽しむものとして非常にうれしい。
いろいろあるからといって意識して歌わなかったりするのはよく言われる「歴史を直視していない」ことになるのではなかろうか。流行らせようとしても自然に消えていく歌はたくさんあるし、またどんなに禁止しても生き残る歌は残る。
昭和ロマンを楽しむ会も昭和の歌を楽しんでいるが戦時歌謡もたくさん歌っている。軍歌だといって嫌う人もいるが懐かしむ人もいて人それぞれに思い出があるようである。
ラバウル小唄は高齢者施設で男女ともに人気がある。望郷、戦争が終わって祖国へ復員する喜びをあらわしているのだろう。
昭和ロマンを楽しむ会がよく歌う戦時歌謡:
誰か故郷を想わざる、隣組、ラバウル小唄、空の神兵(落下傘部隊の歌)、満州娘、若鷲の歌、紀元二千六百年、国境の町、蘇州夜曲、ズンドコ節等
望郷を歌った「誰か故郷を想わざる」(昭和15年)は人気がありわれわれもよく歌うがこの曲は単なる歌謡曲の故郷版なのか昭和15年作なので戦時歌謡曲なのであろうか。「戦争が遺した歌~歌が明かす戦争の背景」に収録されている。
たまに歌う軍歌・戦時歌謡:ああ紅の血は燃ゆる(学徒動員の歌)、軍艦行進曲、戦友、同期の桜等
戦後に歌われた戦争に関連する歌も「戦争が遺した歌~歌が明かす戦争の背景」に収録されている。われわれが歌っている歌としてはリンゴの唄、上海帰りのリル、ああモンテンルパの夜は更けて、惜別の唄等があった。
【戦後70年】 軍歌・戦時歌謡曲に再び脚光! CDや書籍の発売相次ぐ (産経 WEST 2015.8.7)
先の大戦の終結から70年となり、戦争経験者が減少する中、明治以降に作られた軍歌や戦時歌謡曲をまとめたCDや書籍が相次いで発売され、あらためて脚光を浴びている。近年は軍歌を取り入れたアニメなどの影響で若者にも親しまれるようになり、戦没者の遺族らは「これをきっかけに当時のことも学んでほしい」と話す。(栗井裕美子)
600人合唱
「貴様と俺とは同期の桜…」。戦没者を祭る大阪護国神社(大阪市住之江区)で毎年4月、桜が咲き誇る境内で行われる「同期の桜を歌う会」。今年も参加者約600人が軍歌や戦時歌謡曲など約15曲を合唱し、英霊を慰めた。
戦争経験者や戦没者の遺族らでつくる市民団体などが平成元年から開催。過去の記憶に思いをはせて涙を流したり、肩を組んで歌ったりする人もいるという。
運営メンバーで大阪府郷友会常任理事の三浦時生さん(63)は「時代の雰囲気を残す歌を歌い継ぎ、歴史を忘れないようにしたい」と話す。同神社では今月15日、「英霊感謝祭」にあわせて「軍歌・戦時歌謡の集ひ」が開かれる。
散逸を防げ
明治以降に発展した軍歌は先の大戦の終結まで1万曲以上が作られたとされる。このうち家族らとの別れや望郷などをテーマにしたものは戦時歌謡曲とも呼ばれ、政府や新聞社などが公募してレコードやラジオ放送で広まった。
当時の社会情勢を記録した資料としても、西洋音楽を日本に取り入れた音楽史の観点からも歴史的な価値は高いとされ、戦後70年を節目に散逸を防ぐ取り組みが広まっている。(1/3)
音楽文化研究家の長田暁二(おさだぎょうじ)さん(85)が6月に著した「戦争が遺した歌~歌が明かす戦争の背景」(全音楽譜出版社、1万260円)は当時の資料や自身の記憶などを頼りに3年がかりで執筆し、楽譜と歌詞、1曲あたり2ページ程度の解説を添えた。予想を上回り、発行700部の半分以上がすでに売れたという。
キングレコードは4月、120曲を収めた「復刻版!キング軍歌戦時歌謡全集」(1万2960円)を発売した。同社のレコード原盤は大半が失われていたため、全国のレコード収集家の協力を得たという。
陸海軍の軍楽隊の演奏や戦時中の名テノール、永田絃次郎の歌声も収められている。同社プロデューサーの松坂茂樹さん(66)は「この時代にもいい音楽を残そうと全力で頑張っていた人々がいたことを後世に伝えたい」と話す。
学びにつなげて
近年は若い世代にも軍歌や戦時歌謡曲が人気だ。陸軍出身の祖父を持つ高橋和哉さん(38)が平成23年開店した大阪・北新地の「バー高橋」では、年代物の蓄音機から軍歌などが流れ、30~40代の企業経営者や会社員らが訪れるという。
また、少女が戦車で戦う架空の武道を描いたアニメ「ガールズ&パンツァー」で日清戦争時に作られた「雪の進軍」が使われたりしている。(2/3)
軍歌研究家の辻田真佐憲(まさのり)さん(30)によると、若者がこうしたアニメなどで軍歌に関心を持ってインターネットの動画投稿サイト「ユーチューブ」などで調べ、CDや書籍を買い求めるサブカルチャー的な位置付けで浸透しつつあるという。
こうした若い世代での流行について、大阪府郷友会の三浦さんは「歴史的な背景や本来の意味を知らずに音楽の1ジャンルとして珍しがっているのは複雑な気持ちだが、それをきっかけに深く調べて学んでもらえたら」と話している。
「戦争が遺した歌~歌が明かす戦争の背景」(253曲)
第1章 維新より日清戦争(1865〜1895)
宮さん 宮さん(トコトンヤレナ節)/抜刀隊/敵は幾万/皇国の守り(来たれや来たれ)/道は六百八十里/凱旋/元寇/月下の陣/波蘭懐古/黄海の戦/勇敢なる水兵/婦人従軍歌/如何に狂風/雪の進軍
第2章 式典歌 (1869〜1940)
君が代/軍人勅諭の歌/軍人勅諭(海軍)/軍艦(軍艦行進曲)/一月一日[四大節]/紀元節[四大節]/天長節[四大節]/明治節[四大節]/海行かば/紀元二千六百年
第3章 日露戦争前後(1900〜1910)
敷島艦の歌/アムール河の流血や/星落秋風五丈原/陸奥の吹雪/日本海軍/広瀬中佐/決死隊/日本陸軍/橘中佐/水師営の会見/奉天附近の会戦/上村将軍/日本海海戦/戦友/佐久間艇長
第4章 兵科の歌(1911〜1944)
歩兵の本領(歩兵の歌)/白菊の歌(商船学校の歌)/江田島健児の歌(海軍兵学校校歌)/陸軍士官学校校歌/戦車兵の歌/関東軍軍歌/独立守備隊の歌/朝鮮国境守備隊の歌/加藤隼戦闘隊(陸軍第64飛行隊隊歌)/若鷲の歌(予科練の歌)/ラバウル海軍航空隊/雷撃隊隊歌/雷撃隊出動/特幹の歌
第5章 第一次世界大戦より日支事変直前まで (1914〜1936)
艦船勤務/朝日に匂う桜花/陸軍行進曲(其の一)/陸軍行進曲(其の二)/進軍/青年日本の歌(昭和維新の歌)/討匪行/爆弾三勇士/満州行進曲/護れ大空/君は満州/生命線ぶし/祖国の護り(大山元帥を讃える歌)/満州想えば/守備兵ぶし
第6章 兵隊ソング(1900頃〜1961)
兵学校の三勇士/巡航節/可愛いスウチャン(初年兵哀歌)/ダンチョネ節/青島節(ナッチョラン節)/馬賊の歌/酋長の娘(ダクダク踊りの歌)/朝鮮北境警備の歌/綏芬河小唄/ハート・ソング/同期の桜/軍隊小唄/ラバウル小唄(南洋航路)/「南国土佐を後にして」の元唄/ズンドコ節(海軍小唄)/シャンラン節(ツーレロ節)/特攻隊節/異国の丘/ハバロフスク小唄
第7章 軍国歌謡(1918〜1945)
鴨緑江節/国境の町/ああわが戦友/男なら/軍国の母/軍国子守唄/月下の吟詠/黄昏の戦線/流沙の護り/つわものの歌/上海だより/皇国の母/南京だより/陣中髭くらべ/さくら進軍/満州娘/涯なき泥濘/婦人愛国の歌〜皇御国の〜/婦人愛国の歌〜抱いた坊やの〜/チンライ節/上海の街角で/北満だより/カタカナ忠義/音信はないか/霧の四馬路/母子船頭唄/支那の夜/蘇州夜曲/上海ブルース/愛馬行/父よあなたは強かった(皇軍将士に感謝の歌)/国境の春/チャイナ・タンゴ/ほんとにほんとに御苦労ね/九段の母/上海の花売娘/広東ブルース/何日君再来/赤い夕陽は沙漠の涯に(男一匹の唄)/誰か故郷を想わざる/白蘭の歌/西湖の月/あゝ大黄河/満州里小唄(雪の満州里)/愛馬花嫁/上海の踊り子/今ぞ召されて/建設の歌(熱砂の誓い)/紅い睡蓮/吹雪の進軍歌/仏印だより/蘭の花咲く満州で/ああ草枕幾度ぞ/野菊の勇士/夜霧の馬車/パラオ恋しや/花の広東航路/泰の娘/軍国舞扇/梅と兵隊/蘇州の夜/明日はお立ちか/ジャワのマンゴ売り/南の花嫁さん/南から南から/女性進軍/バタビヤの夜は更けて/サヨンの歌/なつかしの蕃社/索敵行/大空に祈る/夜来香/勝利の日まで/今ぞ決戦/神風節
第8章 日支事変(1937〜1941)
愛国行進曲/露営の歌/進軍の歌/皇軍大捷の歌/日の丸行進曲/日章旗の下に/麦と兵隊/荒鷲の歌/大陸行進曲/愛馬進軍歌/太平洋行進曲/海の勇者/出征兵士を送る歌/空の勇士/暁に祈る/航空日本の歌/興亜行進曲/月月火水木金金(艦隊勤務)/「戦陣訓」の歌
第9章 国民歌謡(1936〜1945)
椰子の実/祖国の柱/航空決死兵/千人針/愛国の花/大日本の歌/白百合/くろがねの力(体育行進曲)/燃ゆる大空/隣組/南進男児の歌/国民進軍歌/靖国神社の歌/出せ一億の底力/海の進軍/そうだその意気(国民総意の歌)/世紀の若人/空襲なんぞ恐るべき/アジアの力/今年の燕/みたみわれ/学徒空の進軍/大航空の歌/少年兵を送る歌/突撃ラッパ鳴り渡る(一億総蹶起の歌)/ああ紅の血は燃ゆる(学徒動員の歌)/父母のこえ/いさおを胸に
第10章 少国民愛唱歌(1904〜1945)
われは海の子/広瀬中佐/橘中佐/日本海海戦/兵隊さん/ラジオ体操の歌/兵隊さんの汽車(汽車ポッポ)/少国民愛国歌/兵隊さんよありがとう(皇軍将士に感謝の歌)/めんこい仔馬/少国民進軍歌/マライの虎(ハリマオ)/僕は空へ君は海へ/お山の杉の子
第11章 太平洋戦争(1941〜1945)
ハワイ大海戦/英国東洋艦隊潰滅/大東亜決戦の歌/戦友の遺骨を抱いて/空の神兵(落下傘部隊の歌)/大東亜戦争海軍の歌/大東亜戦争陸軍の歌/海行く日本/海を征く歌(戦友別盃の歌)/轟沈/敵の炎/アッツ島血戦勇士顕彰国民歌/嗚呼神風特別攻撃隊
第12章 戦後の歌(1945〜1993)
リンゴの唄/かえり船/星の流れに/夜のプラットホーム/フランチェスカの鐘/シベリア・エレジー/長崎の鐘/上海帰りのリル/ああモンテンルパの夜は更けて/岸壁の母/ガード下の靴みがき/もずが枯木で(百舌よ泣くな)/惜別の唄(中大予科生「友を送る歌」)/さとうきび畑/花〜すべての人の心に花を〜/島唄(オリジナル・ヴァージョン)/一本の鉛筆
昭和ロマンを楽しむ会,昭和浪漫,昭和ロマン,昭和演歌,大正演歌, 懐メロ, ナツメロ,バイオリン演歌,書生節,昭和演歌師,平成演歌師,昭和歌謡,戦時歌謡,享受昭和浪漫的会,帝大生ゆめじ&青空ぴーまん