2013年7月17日水曜日

奉祝国民歌「紀元二千六百年」 昭和14年

昭和14年(1939)に紀元2600年を祝うために歌詞および曲ともに国民から公募されたもので、連日、NHKのラジオで流され、広く国民の間に広がった。
(作詞:増田好生、作曲:森義八郎、歌唱:レコード各社) 
 
なお、「紀元二千六百年」は小学校女子のゴム飛びの歌「きんし輝く日本の」の元歌であり、ゴム飛びの歌は昭和末期まで全国的に歌い継がれていた。
ゴム飛び遊び歌:「きんし(キシ)輝く日本のアメリカ、フランス、ヨーロッパ・・・」
 
メロディをを知らない方々にバイオリンで弾いてもらってもハーモニカで吹いてもらっても皆さん演奏しやすいという。やはり生き残っている歌というものは覚えやすいとか演奏しやすいとかどこか特徴があるようである。名前も国民歌「紀元二千六百年」となっている。小学生も覚えやすいので遊び歌に使用してきたのであろう。
 
子供の頃、神社や地域のちょっとした広場に国旗掲揚台があってその横に「紀元二千六百年」と書いた石柱が立っていた。いまでもたまに見かける。
 
奉祝国民歌「紀元二千六百年」 
バイオリン演歌・書生節演奏:
 昭和ロマンを楽しむ会(帝大生ゆめじ&青空ぴーまん)
 
金鵄輝く 日本の     栄ある光 身にうけて
いまこそ祝へ この朝  紀元は 二千六百年
ああ 一億の胸は鳴る
 
歓喜あふるる この土を  しっかと我等 ふみしめて
はるかに仰ぐ 大御言   紀元は 二千六百年
ああ 肇国の雲青し   
 
荒ぶ世界に 唯一つ   揺がぬ御代に 生立ちし
感謝は清き火と 燃えて 紀元は 二千六百年
ああ 報国の血は勇む
 
潮ゆたけき 海原に   桜と富士の 影織りて
世紀の文化 また新た  紀元は 二千六百年
ああ 燦爛のこの国威
 
「金鵄」とは古事記とか日本書紀に出てくる"金色のトビ"のことで、神武天皇の東征の時に、弓の先にとまったという伝説の鳥。

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