惜別の歌 書生節 Cover version 惜別之歌 farewell regret at parting
惜別の歌 作詞:島崎藤村、作曲:藤江英輔、歌:小林 旭
昭和20年頃に藤江英輔によって作られた学徒出陣する学友を送る歌である。昭和36年(1961)に小林 旭によってヒットした。
書生節演奏:昭和ロマンを楽しむ会 (200908)
帝国憲法下において20歳以上の男子は徴兵の義務があった。金持ちでも貧乏人でも妻帯者でも、やくざであってもみなほぼ平等に徴兵された。
ただし、20歳以上の学生(26歳まで)は徴兵猶予制度があり卒業まで徴兵されなかったが、戦争が激しくなるとまず繰り上げ卒業が行われ、次に徴兵猶予制度がなくなり、在学中に学徒出陣していった。正確には、文系の学生が徴兵され理系学生は徴兵されなかったが軍需工場や研究所で働いた。
学生でない同年齢の社会人はとっくに徴兵されていたので学生が優遇されていただけでかわいそうという話ではなく日本では学生や職業にかかわらず平等であった。
遠き別れに たえかねて
この高殿(たかどの)に 登るかな
悲しむなかれ 我が友よ
旅の衣(ころも)を ととのえよ
別れといえば 昔より
この人の世の 常なるを
流るる水を 眺(なが)むれば
夢はずかしき 涙かな
君がさやけき 目のいろも
君くれないの くちびるも
君がみどりの 黒髪も
またいつか見ん この別れ
君が優しき なぐさめも
君が楽しき うた声も
君が心の 琴の音も
またいつか聞かん この別れ
島崎藤村の詩集「若菜集」の「高楼(たかどの)」の中から選んだ。
大学時代に、学徒出陣した文系の教授が「お前ら理系の学生は徴兵されなかったんだ。死ぬ気で勉強しろ!」といわれたことが懐かしい。 「僕らにそんなこといわれてもーー」とあまり真剣に勉強しなかったことを今になって後悔している。
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