2013年7月14日日曜日

街のサンドイッチマン(鶴田浩二) 昭和28年

「街のサンドイッチマン 」は昭和28年(1953)に鶴田浩二が歌ってビクターから発売された。(作詞:宮川哲夫、作曲:吉田正)

東日本大震災後の復興応援歌として「上を向いて歩こう」やアニメの「アンパンマンのマーチ」などがよく歌われたり演奏されたりしている。どちらも昭和の歌であるがゆめじが昭和36年の「上を向いて歩こう」に対抗する応援歌として選ぶとすればこの「街のサンドイッチマン」である。

「上を向いて歩こう」も「街のサンドイッチマン」もどんなにつらくても前を向いて歩いていこうというコンセプトは同じである。しかし、「上を向いて歩こう」には坂本九が歌って映画も主演したためかもしれないが生活苦や人生の苦しみが感じられない。「街のサンドイッチマン」には戦後の混乱期をなんとか生きていこうとする意思が感じられる。
なお、鶴田浩二も徴兵猶予がなくなって学徒出陣し終戦まで海軍航空隊に所属していた。

「上を向いて歩こう」の歌詞が「上を向いて歩こう 涙がこぼれないように」と理由を説明しているように感じるが、「街のサンドイッチマン」では「涙出たときゃ 空を見る」と自然な感じて好きである。
「とぼけ笑顔で今日も行く」は、ままにならぬ日も一歩づつ着実に進んでいく意味で気に入っている。

バイオリン演歌・書生節演奏:昭和ロマンを楽しむ会(高齢者施設)

  ロイド眼鏡に 燕尾服
  泣いたら燕が 笑うだろ
  涙出た時ゃ 空を見る
  サンドイッチマン サンドイッチマン
  俺らは街の お道化者(どけもの)
  とぼけ笑顔で 今日も行く

  嘆きは誰でも 知っている
  この世は悲哀の 海だもの
  泣いちゃいけない 男だよ
  サンドイッチマン サンドイッチマン
  俺らは街の お道化者(どけもの)
  今日もプラカード 抱いてゆく

サンドイッチマン:
体の前後に広告看板をつけて歩く街頭宣伝マンのことで、広告設置費用が高い場所では非常に有効であり、当然だが移動も簡単である。また看板のほかにプラカードを持っている場合もある。
お店の店員がお客を呼び込むためにサンドイッチマンをやる場合には新たな費用は発生しないので効率的である。

街のサンドイッチマンのモデル:
昭和24年頃、銀座で働く紳士のようなサンドイッチマンが話題となり、調査すると元連合艦隊司令長官高橋三吉大将の子息である高橋健二であることが判明した。

帝大生ゆめじ&青空ぴーまん 
書生節 バイオリン演歌 大正演歌 演歌師 昭和歌謡 昭和の演歌師 平成の演歌師 昭和ロマンを楽しむ会

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