2013年7月16日火曜日

名曲「君恋し」 高井ルビー、二村定一


昭和の初め(昭和4年)に大ヒットした「君恋し」といえば二村定一です。

戦後の「君恋し」といえば、中低音の魅力、フランク永井が有名ですが、あの小林旭も高い声で歌っています。テープを聞くとフランク永井はDmまたはCmぐらいで、小林旭はFm#だった。



ここで紹介するのは浅草オペラの歌姫、高井ルビーが歌う君恋しです。
当時のソプラノ歌手、高井ルビーはGmで歌っている。今聞くと、すごく違和感があるが本格的なソプラノで強烈なビブラートで歌っている。

昭和初期の雰囲気が出ていて帝大生は気に入っている歌声である。今の歌謡曲の歌手ではこんな風には歌えないような気がする。

バイオリンで弾くならDmかGmが弾きやすい。帝大生が弾く場合はG線を使いたくないのでGmになってしまうので高井ルビーと同じキーで歌うということになってしまいつらい(音域はDから高いGまで)。

また、君恋しは競作となったためか、メロディーはおなじでも二村とは歌詞が異なる。

「君戀し」高井ルビー、オリエント 4697-A  B面:枯れ枯れ/二村定一

 君恋し (作詞 時雨音羽、作曲 佐々紅華、唄 二村定一)
宵闇せまれば 悩みははてなし みだれる心に うつるは誰が影 
君恋し 唇あせねど 涙はあふれて 今宵も更け行く 

唄声すぎゆき 足音ひびけど いずこにたずねん こころの面影 
君恋し おもいはみだれて 苦しき幾夜を 誰がためしのばん

 高井ルビー盤
「木枯らし吹きて 思いは深し 夕日を沈めて 哀れをさそう
君恋し わが胸は耐えて 思いはひとしき 誰のすがたよ」  

君恋し 高井ルビー音源(雑音あり)

昭和ロマンを楽しむ会

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