2013年7月15日月曜日

憧れのハワイ航路(岡 晴夫) 昭和23年

「憧れのハワイ航路」は1948年(昭和23年)にキングレコードより発売され、その後1950年(昭和25年)に同名の映画が岡晴夫・美空ひばり主演で公開された(新東宝映画)。

なにしろ底抜けに明るい岡晴夫の歌声である。藤山一郎などの音楽学校出身とは違い、庶民的なそこらの店員さんがビブラートを付けて歌っているようで親近感がある。またその後、若原一郎がや坂上二郎も歌っている。坂上二郎がこの歌を歌えば本当に人柄もよく明るくて好きであった。

日本帝国海軍がハワイの真珠湾を攻撃したのが昭和16年12月8日であるので、昭和23年といえばまだたった7年しか経っていない。「鬼畜米英」といっていたのにもう「憧れのハワイ航路」である。日本人は現実を直視し、明るさ陽気さを持っている。

「昨日の敵は今日の友」、世がどんなに移り変わろうと日本人は前を向いて歩いてきたのだなあと実感する。「Operation Tomodachi(友達作戦)」という救援作戦もこの大震災で実施されたが、被災地の映像をみてこれは戦争だと思った。

米軍の占領下日本(Occupied Japan)で、敗戦を自覚しながら復興を願い希望を求めていた時代にぴったりの曲であったから流行したのであろう。岡晴夫の「東京の花売り娘」も好きな曲であるが、これも焼け野原の東京や進駐軍であるアメリカ兵を歌い平和を感じさせる。

不謹慎かもしれないが、この東日本大震災の時こそ歌い続けてみようと思う曲である。この時期でも施設で歌うと反応がよく皆さんが一緒に歌ってくれる歌であった。

この歌が流行した時よりまだ今は「独立国日本」であるのでまだましであろう。もっとみんなが消費すれば景気が良くなり復興できるというが本当であろうか。つつましく生きる「省エネルギー」や「省資源」もある程度必要なのではなかろうか。

どちらにせよ、どんなに困難な時期にでも今までのように日本は前を向いて歩き続けていくと確信する。

昭和ロマンを楽しむ会(with Ukulele)

バイオリン演歌・書生節演奏:
 昭和ロマンを楽しむ会(書生&女学生) 


憧れのハワイ航路(作詩:石本美由紀 作曲:江口夜詩 )

晴れた空   そよぐ風 
港 出船の  ドラの音たのし
別れテープを 笑顔で切れば
希望はてない 遥かな潮路
ああ憧れの  ハワイ航路

波の背を   バラ色に
染めて真赤な 夕陽が沈む
一人デッキで ウクレレ弾けば
歌もなつかし あのアロハオエ
ああ憧れの  ハワイ航路

昭和歌謡 書生節 バイオリン演歌 演歌師 昭和の演歌師 平成の演歌師  Akogareno Hawaii koro 憧憬的夏威夷航線

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